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オウム真理教バッシングの口火を切った『サンデ−毎日』が、オウム真理教=地下 鉄サリン事件犯人説に疑問を投げかける情報を提供することになるとは、皮肉なもの である。地下鉄毒ガス事件の実行犯はオウム真理教ではないというのが、筆者の確信 するところである。 こんなことを書くと、お前はオウム真理教の回し者か、と言われそうだが、筆者が 欲するのはあくまで真実の追求である。この点、勘違いされないように。
「タブン」に関する最後の情報提供者は日本人ではなく、外国人である。毛唐に国 内のことをあれこれ言われたくないが、地下鉄毒ガス事件は国際的大事件であり、日 本のジャ−ナリズムや警察にも海外から大きな圧力が加わっていることが良く分かる。
The Japan Times Weekly April 1.1995
たぶん、タブン 神経ガスと公式隠蔽についての難問 ジョン・パ−カ−
東京地下鉄事件に関して海外の専門家の意見が全くと言っていい程、欠如している のは何故なのか?アメリカや他国の報道機関のビデオテ−プは、いわゆる「サリン攻 撃」に関するカギとなる場面を映しているのに、何故日本で放映されないのか。 日本の警察は日本のメディアと一緒になって、3月20日の東京地下鉄の攻撃に使 われた毒ガスはサリンであると、頑固に言い張っている。化学戦争に関する第一流の 権威の中には、この主張に疑問を呈する者も存在している。シカゴに本拠を置く非常 時対応及び調査学会(ERRI)は、東京での犠牲者の症状はサリンに対する生体反 応と合致していないと述べている。むしろ、観察された症状−目の霞み、瞳孔狭窄、 筋肉のひきつりなど−は、タブン(エ−ジェント GA)と呼ばれる別の種類の神経 ガスの特徴に一致するのである。他の海外の専門家も、症状に関して同様の疑問を表 明している。 ERRI速報のような報告が日本のメディアに無視されるのは何故なのか。海外の 専門家が当局の所見に異議を唱えるような報道番組に登場するようなことがあれば、 宗教カルト・オウム真理教に対する政府の立場を損なうとでも言うのだろうか? オウム・カルトに対する警察の言い分はすべて、製造されたのはサリンで、それが 攻撃に使われたということを根拠にしているので、他の毒ガスが使われたと証明され たら、捜査は失敗に終わるだろう。山梨の教団施設で発見された化学物質がサリン製 造に使われたことを「証明」しようと日本の警察やメディアが躍起になっているのは、 このためなのだろうか? 半官半民のテレビ局NHKがこの件に関する海外制作のビデオの独占放映権を獲得 していながら、それが日本で放映されないのも、このためなのだろうか?NHKのス ポ−クスマンは、東京毒ガス攻撃についての海外ニュ−スを隠していることを否定し ている。
「(海外の情報源)から購入した素材を全て放映するわけではない。後日の報道の ために置いておくこともある」とスポ−クスマンは述べた。
あらゆる疑問を払拭する一つの方法は、例えば、地下鉄で発見された物質のサンプ ルをFBIに送ることだ。だが日本の警察は、このような方法で海外の捜査機関と協 力することを拒んでいると報告されている。警察はこの事件に関するあらゆる証拠を 公表しようとしているのだろうか、それともその正反対なのか? 日本の大衆は、事実に直面するだけの勇気がある。論議の的になっているニュ−ス フィルムを放送し、新たな見解のための資料を提供してはどうか。
ジョン・パ−カ−は東京在住のフリ−ランス・ジャ−ナリスト
これは、NHKが独占権を買った後に、NHKによって書かれたメモの中の一つで ある。スト−リ−の要約は以下の通り。 日本における使用制限:日付/場所−日本。3/25/Re:地下鉄サリン攻撃/ 事件直後の犠牲者/アメリカの教授のコメント/担架で運ばれる犠牲者/病院での犠 牲者/専門家のコメント/地下鉄車両を清掃する(防護服を着た)人たち
「東京地下鉄攻撃で使われたガスがサリンかどうか、疑っている科学者もいる。伝 えられているところによると、サリンは猛毒なので、もしそれに曝されたなら、死者 は10人どころでは済まなかっただろう。犠牲者の中には鼻や口から血を流している 者もいる−これはサリンの症状ではない。ソビエト化学兵器プログラムの前代表は、 サリンは無煙・無臭であると述べている。しかし、今回の攻撃では煙も臭いもあった。 ちょっと曝されただけでも、鳥目になるが、鳥目は一例も報告されていない。」
画面:有毒化学物質に曝されて、地下鉄から逃げる人々の列。ジョ−ジ・ワシント ン医科センタ−のクレイグ・ディ−トリ−教授「被害者たちは果物のような臭いがし たと言っていた。原則として、サリンは無臭だ。」
画面:担架に乗せられた人々と、息をつこうとしている人々化学兵器専門家アナト リ−・クンツェヴィッチ「我々は煙があったと聞いているが、サリンは無煙だ。臭い はなく、使用時、目に見える徴候は全くない。このためサリンの疑いは除外される。」
画面:東京病院でガスの治療を受ける人々前米陸軍軍事ガス開発局長ソウル・ホ− ンマッツ「日本人に、患者の症状のリストとサリンの症候例を出させ、これらの症状 が発生しなかったのは何故か、と誰かが尋ねるべきだ。これらの症状が発生しなかっ たのを、あなたはどのように説明するのか、と。」
地下鉄サリン事件後に来日した、米化学生物兵器管理研究所のカイル・オルソン副 所長は、オウム真理教のサリン・プラントでタブンも作れると繰り返し発言していた。 英字新聞『ジャパンタイムズ・ウィ−クリ−』も地下鉄毒ガス事件で使用されたガス はタブンではないかと憶測しているし、『週刊現代』もタブンの可能性を仄めかして いる。 しかし捜査当局は毒ガス=サリン説に固執した。ではマスコミは何故、毒ガス=タ ブン説をリ−クしたのであろう。まさかオウム真理教の味方をしたのではあるまい。 マスコミにとっては地下鉄で撒かれた毒ガスがサリンであっても、タブンであっても どうでもいいことだ。オウム真理教がタブンも製造していたことにしてしまえばいい からである。 だがこの毒ガス=タブン説は、日本の警察に対する心理的圧力になったことは疑い えない。警察は毒ガス=サリン説を貫くことで、組織全体がある種の共犯関係に陥っ てしまった。真実を隠蔽し犯人をでっち上げることで、警察組織全体が結束しなけれ ばならなくなってしまったのである。 これがマスコミが捜査当局の見解に異議を唱えた本当の理由なのである。マスコミ は警察より怖い。いずれにしろ、地下鉄毒ガス事件で撒かれた毒ガスがタブンであっ たことは間違いないであろう。 | 200708-30 16:27:25 | #Uft.EJpk URL [ 編集 ]
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